太陽光発電で元が取れるか徹底検証!早く元を取るためのポイントも解説

太陽光発電で元が取れるか徹底検証!早く元を取るためのポイントも解説

これから太陽光発電投資を始める方は、「太陽光発電は元が取れるの?」「どうすれば早く元が取れるの?」などの疑問があるのではないでしょうか?

太陽光発電投資は、10〜15年で元が取れるとされています。そこでこの記事では、シミュレーションによって本当に元が取れるのかを徹底検証し、早く元を取るためのポイントや元が取れたらどうするのかについても解説します。ぜひ最後までご覧ください。

目次

そもそも太陽光発電投資とは?

太陽光発電で発電した電力は、電力会社に売電できます。その売電収入を収益とするのが、太陽光発電投資です。

そして、太陽光発電で発電した電気を売電するにあたって活用できるのがFIT制度です。FIT制度を活用すると、太陽光発電で発電した電気は、一定期間固定価格で買い取ることが保証されます。つまり、安定した収入が期待できるリスクが低い投資なのです。

また、太陽光発電投資の利回りは平均して10%とされています。株式投資や不動産投資に比べると利回りが高いことも、太陽光発電投資が注目されている理由の一つです。

太陽光発電は元が取れるか徹底検証!

太陽光発電は利回りが高いと言われているものの、本当に元が取れるのか不安もあると思います。そこで、太陽光発電の具体例を挙げて、元が取れるのか検証していきましょう。

まず、シミュレーションをする太陽光発電の条件は以下の通りです。

項目詳細
設備費用2,300万円
土地費用300万円(20年間の賃貸)
パネル容量108.00kW
年間想定発電量125,851kW
FIT価格21円
年間想定売電収入264万2,871円

この表を参照すると、毎年の売電収入は264万2,871円となっています。計算方法は、FIT価格 × 年間想定発電量です。年間想定発電量は実際に稼働しないと分からない数値ですが、太陽光発電を設置する土地の日照量とパネル容量を加味して算出しています。

最初に、維持費を考慮せず、初期費用は何年で元が取れるか計算してみましょう。計算式は以下の通りです。

(設備費用+土地費用)÷ 年間想定売電収入=何年で元が取れるか

計算してみると、9.8年となりました。つまり、初期費用は9年目に元が取れることが分かります。また、初期費用のみを考慮した利回りを表面利回りといいます。表面利回りは、以下の計算式で計算可能です。

年間想定売電収入 ÷(設備費用+土地費用)× 100 = 利回り(%)

実際に計算してみると、10.1%でした。冒頭で説明した通り、利回りは10%前後であることが分かります。

しかし、太陽光発電を維持するためには、メンテナンス費用や保険料などの維持費がかかります。資源エネルギー庁のデータを参照すると、50〜250kWの太陽光発電の維持費は、平均して0.51万円/kWとなっています。このデータを元に計算すると、年間の維持費は55万円です。

20年間稼働することを想定すると、20年間の運用にかかる維持費と初期費用を合算して、合計で3,700万円の費用がかかります。この費用を年間想定売電収入で割ると、13.9年と算出されました。つまり、この太陽光発電を20年稼働させることを想定すると、それらにかかる費用は13年目で元が取れます。

太陽光発電の維持費には、メンテナンス費用と保険料などが含まれます。それぞれ具体的にどのような費用なのか見ていきましょう。

メンテナンス費用

メンテナンス費用は、太陽光発電の点検や清掃にかかる費用です。メンテナンスを実施しないと、設備が故障したり、発電効率が低下したりする恐れがあるため、必要不可欠な維持費と言えます。

メンテナンスには、主に以下の4つがあります。

  • 定期点検
  • スポット点検
  • 清掃
  • パワーコンディショナーの交換

中でも定期点検は2017年のFIT法改正によって義務化されており、必須のメンテナンスです。また、太陽光パネルの清掃は発電効率を維持するために欠かせません。この4つを行い、太陽光発電を長く稼働できるようにしていきましょう。

メンテナンスについて詳しくは以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

太陽光発電のメンテナンス|3つの必要性やメンテナンスの種類・費用を解説

保険料

太陽光発電が正常な使用状況下で故障や不具合を起こした場合は、メーカー保証を適用できる可能性があります。しかし、自然災害によって故障した場合は適用されません。そのため、別途保険に加入しておき、自然災害のリスクに備える必要があります。

保険の種類は、以下の通りです。

  • 火災保険
  • 地震保険
  • 施設賠償責任保険
  • 休業損害保険

それぞれの保険の内容について理解した上で、必要な保険に加入しましょう。詳しくは以下の記事で紹介しているので、こちらも合わせてチェックしてみてください。

太陽光発電の保険料の相場はいくら?値上げの背景も解説

太陽光発電投資で早く元を取るためのポイント

太陽光発電投資で早く元を取るには、以下のポイントに注意すると良いでしょう。

  • 条件がいい太陽光発電を探す
  • 中古の太陽光発電にする
  • 補助金を利用する
  • メンテナンスをする
  • 蓄電池を活用する

それぞれのポイントについて紹介していきます。

条件がいい太陽光発電を探す

太陽光発電投資で早く元を取るためには、条件がいい太陽光発電を探すことがポイントです。太陽光発電を稼働させる上でもっとも高いのは、初期費用です。その初期費用が安い業者を見つけられれば、元を早く回収できるでしょう。

そのためには、複数の業者を比較することが大切です。業者によっては、サービスを充実させていることから初期費用が高いところもあれば、地域に根差したサービスを提供しており、できるだけ低価格で請け負っているところもあるかもしれません。

ただし、低価格に注目するのは危険です。低価格ゆえに性能が低かったり、施工が甘かったりする恐れがあります。そのため、太陽光発電の期待利回りや業者の実績・口コミなど、さまざまな条件を加味して太陽光発電を探すことが大切です。

太陽光発電の業者を選ぶときのポイントは、以下の記事で紹介しています。

太陽光発電は業者選びが重要!ポイントやおすすめの施工業者を紹介

中古の太陽光発電にする

中古の太陽光発電にすることも、おすすめの方法です。近年、中古の太陽光発電市場は拡大しており、注目されています。

中古の太陽光発電は新設よりも利回りが高いのが特徴です。また、すでに稼働しているため、初期不良などのリスクもありません。そのため、中古の太陽光発電を購入すれば、より早く元を回収できるでしょう。

中古の太陽光発電については、次の記事で解説しています。

中古太陽光発電所に投資するメリット・デメリット|購入する際の注意点やおすすめ業者をご紹介

補助金を利用する

補助金を活用することも、早く元を取るためのポイントの一つです。住宅用・産業用ともに補助金や助成金が設けられており、もし利用できれば、初期費用を抑えられます。

ただし、補助金・助成金は、申請期間が短いものが多いです。そのため、利用できそうな補助金・助成金を事前に調べておき、申請し忘れることがないように注意しましょう。

メンテナンスをする

早く元を取るためには、メンテナンスの実施がポイントです。メンテナンスには費用がかかりますが、実施することで設備の故障・破損や発電効率の低下を防ぐことができます。

もし途中で太陽光発電が故障して修理費用を負担することになると、想定外の費用が発生して、元を取るのがその分遅れてしまいます。また、太陽光パネルの清掃や除草を怠ると、発電効率は急激に低下し、想定を下回る発電量となってしまうのです。

メンテナンスをしていることで、このような事態を防ぐことができ、結果早く元を回収することにつながるでしょう。

蓄電池を活用する

蓄電池の活用も、元を回収するのに有効です。電気は需要が高い時間の方が高く売れます。そのため、発電した電気を需要が高い時間に集中させて売電することで、高い売電収入が期待できるのです。

また、蓄電池は非常用電源としても役立ちます。もし企業で産業用太陽光発電を所有する場合は、電力会社からの電力供給がストップしたとしても、事業活動を継続できるメリットがあります。

太陽光発電の寿命はどのくらい?

シミュレーションした太陽光発電は、初期費用と20年間分の維持費用を13年目で回収できることが分かりました。では、20年稼働した後はどのくらい稼働するのでしょうか?

現在稼働している太陽光発電の稼働年数などを加味すると、太陽光発電の寿命は25〜30年とされています。ちなみに、メーカー保証は10〜15年が一般的であり、法定耐用年数は17年です。もちろん、メンテナンスの頻度や設置環境などによって、太陽光発電の寿命は異なります。

元を回収して以降は、利益をほぼ得られます。例えば、30年ほど稼働してくれれば、かなりの利益が期待できるでしょう。

ここで注意が必要なのが、産業用太陽光発電のFIT期間は20年間であるということです。FIT期間を過ぎて売電を継続する場合は、再度契約を結ぶ必要があり、かつ買取価格は低くなる可能性が高いです。つまり、20年以降はそれまでと同等の売電収入を得ることは難しいですが、それでも利益を得られることは確かです。

20年後(FIT制度終了後)のことについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。

太陽光発電投資は20年後(固定価格買取制度終了後)どうすればいい?運用方法やリスクを紹介

太陽光発電の元が取れたらどうするのか

太陽光発電の元が取れたら、以下3つの方法があります。

  • 売電を継続する
  • 自家消費に切り替える
  • 太陽光発電を売却する

それぞれの方法について説明していきます。

売電を継続する

太陽光発電の元が取れたとしても、売電を継続するのが一般的です。なぜなら、10〜15年ほどで元が取れたとしても、FIT期間は継続しているからです。FIT期間である20年までは売電を継続して、売電収入を得るケースが多いでしょう。

自家消費に切り替える

太陽光発電の元を回収したら、自家消費に切り替える方法もあります。実は、太陽光発電で発電した電気よりも、電力会社から購入する電気の方が高いです。そのため、太陽光発電で発電した電気を自家消費した方が、全体の支出は抑えられるのです。

太陽光発電を売却する

太陽光発電の元が取れたら、太陽光発電を売却する方法もあります。10〜15年で元が取れると仮定すると、FIT期間は5〜10年残っています。FIT期間がある程度残っている方が、太陽光発電は高く売れます。そのため、FIT期間が終了してから売電するよりもお得であり、実はおすすめの売却のタイミングです。

元が取れたタイミングで売却して、その資金を元に新たな太陽光発電を購入したり、他の事業に回すケースも多いようです。

太陽光発電を売却するならプレグリップエナジーがおすすめ

もし元が取れたタイミングやFIT期間が終了したタイミングで太陽光発電を売却するのであれば、プレグリップエナジーがおすすめです。プレグリップエナジーは太陽光発電のあらゆるフェーズに精通しており、安心してお任せいただけます。

太陽光発電の売却方法には、買取もしくは仲介があります。買取であれば、プレグリップエナジーがお客様が納得されるまで査定をして、買取させていただきます。仲介であれば、お客様が希望される価格で買い手を探すことが可能です。

どちらの方法でも対応しているので、売却の目的や希望の価格などに応じて、最適な方法をお選びいただけます。どちらで売却すればいいかわからない場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

この記事では、太陽光発電が元が取れるのかを検証して、早く元を取るためのポイントや元が取れたらどうするのかなどを解説しました。

太陽光発電は、10〜15年ほどで元が取れるとされています。早く元を取るには、中古の太陽光発電を購入する、メンテナンスを実施するなどの方法があります。それらの方法を実践して、できるだけ早く元を取れるようにしましょう。

また、元を取って太陽光発電の売却を検討しているのであれば、プレグリップエナジーがおすすめです。プレグリップエナジーでは、買取と仲介どちらにも対応しています。もし太陽光発電をすぐに売却したい方は、問い合わせから現金化まで最短1週間で対応いたします。

検討されている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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