バイオマス発電の問題点
バイオマス発電とは、廃材やゴミなどを資源とする、地球環境に配慮された発電方法です。
また、ゴミなどの有効活用法としても注目されています。
しかし、環境に配慮されているからといって、全てがクリアされている発電方法ではありません。
問題点として、資源とする廃材やゴミを十分に得ることができていない問題があります。
さらに、資源を得ることができても使用するまで、保存しておくコストが必要以上に掛かってしまう問題があるのです。
保存するコストだけではなく、廃材にする木材は日本産になると高額になり、必要な量も用意することができません。
そのため、現状では海外の廃材を輸入しています。
輸入するためにもコストが多く掛かるため、さらに負担になっているのです。
万が一、海外からの輸入ができなくなってしまうと、バイオマス発電自体ができなくなってしまうことにもなるでしょう。
自然に考慮したバイオマス発電のために、運送で環境を汚染していては意味がなくなってしまうため、改善が必要です。
資源といっても廃材やゴミですが、植物由来の資源を利用するのがバイオマス発電のため、資源にしすぎて、本来食されるものが資源になってしまう恐れもあります。
また、バイオマス発電に依存しすぎてしまい、資源を作ろうと農地や開拓など、無駄に拡大してしまう問題が示唆されているのです。
問題点を解決するために
バイオマス発電を安定して普及させるために、問題点を解決できる方法が必要です。
資源を調達するために、自然を壊すような開拓が進んではなりませんが、安定した量の資源を調達しなければなりません。
一定の量を得られるような土地を用意しても、競り合いになることも示唆され、廃材の価格が高騰してしまうこともあるので今後考慮していく必要があります。
また、地域ごとにバイオマス発電を行える、小規模な発電所を増やしていくことで効率化も図れるでしょう。