台風による太陽光発電所の被害リスク|事故事例や対処法をわかりやすく解説

台風による太陽光発電所の被害リスク|事故事例や対処法をわかりやすく解説

太陽光発電所の台風による被害は年々増えています。太陽光発電を所有していたり、これから投資を検討している場合、このような自然災害にはどのように備えればいいのでしょうか?

本記事では、台風による太陽光発電所の被害リスクや対処法について解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

目次

自然災害による太陽光発電所の被害データ

ここ数年間で、大規模自然災害は急増しています。それに伴い、太陽光発電所の被害件数も増えています。経済産業省の資料を参考にして、自然災害による被害事例を一つ紹介します。

2018年に発生した台風により、大阪府沿岸の太陽光発電所が被害を受けました。設置された太陽光パネル28,160枚のうち、半数の13,780枚が飛散しました。加えて、ケーブルラック本体の倒壊及びラック蓋・⽀持⾦具の⾶散により、近隣建物を損傷する事態となりました。

台風による太陽光発電所の被害ケース

台風によって、太陽光発電所はどのような被害を被るのでしょうか?具体的に5つのケースを紹介していきます。

太陽光パネルが飛散する

台風発生時の強風による影響で、太陽光パネルが飛散するケースがまず挙げられます。日本では台風が毎年発生しているため、強風に耐えられるような設計がされています。しかし近年は想定を上回る規模の台風が発生しており、太陽光パネルが飛散する被害が増えています。

太陽光発電所の施工が基準を満たしているか、加入している保険がどこまで補償してくれるのかを確認しておくことをおすすめします。

太陽光パネルが破損する

強風による風圧や砂利の飛散によって、太陽光パネルが破損するケースも考えられます。台風によって巻き上げられた砂利が、太陽光パネルのガラス面に衝突して破損してしまうのです。

このような事態を防ぐためには、太陽光発電所内をアスファルトで塗装する、粉塵⾶散防⽌剤を散布しておくなどの対策が有効です。

太陽光発電システムが水没する

台風の豪雨によって、太陽光発電システムが水没することもあります。太陽光発電所が河川の近くにある場合は注意が必要です。太陽光パネルは濡れても問題のない設計ですが、機器の一部は水没すると、接触不良やショートを起こして出火する恐れがあります。

太陽光発電を設置する際には事前にハザードマップを確認しておき、自然災害のリスクがあるのかを調査しておく必要があります。

架台が損傷する

太陽光パネルを支える架台が、台風の強風によって歪んでしまったり、損傷するケースもあります。また台風による飛来物で架台が損傷することもあるでしょう。

このようなケースの対策としては、架台の強度を担保する設置業者を選ぶことが大切です。

周囲に被害を加えてしまう

飛散した太陽光パネルが、近隣住民に被害を与えてしまうこともあります。太陽光発電施設の強度を上げて台風対策をするのはもちろんですが、太陽光発電設備がどこまで飛ばされるのかを想定しておくようにしましょう。

近隣住民が少ない土地を選んだり、万が一近隣住民に被害を与えてしまった場合に備えて保険に加入しておくと安心です。

台風による被害はメーカー保証でカバーできる?

台風による被害は、メーカー保証ではカバーすることができません。メーカー保証とは、機器に不具合が起きた際に適用される保証です。突然不具合が生じたり、経年劣化によって機器が故障した場合に補償が適応されます。

台風などの自然災害による被害をカバーするためには、太陽光発電の保険に加入をする必要があります。太陽光発電の保険には、火災保険や第三者に被害を与えてしまった場合に適用される施設所有者賠償責任保険などがあります。様々なリスクを想定して、必要な種類の保険に加入しておくことをおすすめします。

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太陽光発電所の保険|加入するメリットや保険の種類、費用相場を紹介

台風による太陽光発電所の被害への対処法

実際に台風による太陽光発電所の被害が発生した場合、どのように対処をすればいいのでしょうか?以下の3つの対処法は必ず実践するようにしましょう。

すぐに被害状況をチェックする

台風が過ぎ去ったら、すぐに太陽光発電所の被害状況を確認しましょう。発電量モニターで稼働しているかどうかを確認し、太陽光パネルに破損がないかを目視でチェックしましょう。異常が疑われる場合は業者に連絡を取り、点検依頼をすることをおすすめします。

発電電源をオフにする

目視で破損状況を確認した後は、可能であれば電源をオフにしましょう。外的な損傷がないとしても、内部の配線ケーブルが断線している可能性があります。断線を放置してしまうと漏電し、出火や感電などの二次被害の危険性が増してしまいます。

しかし、太陽光発電の電源をオフにするのも注意が必要です。感電や怪我がないように安全を確保した上で電源を切ります。可能であれば、できるだけ業者に対応を依頼するようにしましょう。

飛散したパネルなどを回収する

最後に、飛散したパネルなどを回収します。自力で太陽光パネルを回収するのは危険が伴うため、こちらも業者に依頼することをおすすめします。また、故障した太陽光パネルを自力で復旧させることも避けましょう。太陽光発電所の復旧や太陽光パネルの回収は、業者に依頼して対応します。

台風による太陽光発電所の被害を未然に防ぐ方法

台風による太陽光発電所の被害を未然に防ぐためには、どのような方法があるのでしょうか?ここでは3つの方法を紹介します。

火災保険などに加入しておく

自然災害の被害に備えるためには、火災保険などの保険に加入をしておくことをおすすめします。火災保険は、台風などの自然災害による損害をカバーしてくれます。また、所有している太陽光発電所が第三者に被害を与えてしまった場合に補償をしてくれる施設所有者賠償責任保険、停止中の収入を補償してくれる休業損害補償があります。

これらに加入しておくことで、自然災害の被害を防ぐことはできませんが、被害を最小限にすることができます。

信頼できる施工業者を選ぶ

自然災害による太陽光発電所の破損は、施工業者が原因である可能性もあります。施工が杜撰な業者を選んでしまうと、大規模自然災害でなくても故障をしてしまうことがあります。

いくつかの施工業者を比較検討して、信頼できる施工業者を選ぶようにしましょう。また、口コミや評判、これまでの施工実績も確認しておくと安心です。

周りに建物や田畑が少ない地域を選ぶ

太陽光発電を設置する際には、周りに建物や田畑が少ない地域を選ぶようにしましょう。そうすることで、台風により太陽光発電設備が飛散しても、周囲に危害を与える範囲を最小限にすることができます。

まとめ

本記事では、台風による太陽光発電所の被害リスクや対処法について紹介しました。太陽光発電所の台風による被害は年々増えています。強度の高い施工をしてくれる業者を選んだり、保険に加入してあらゆる事態に備えておくことが大切です。

台風などの自然災害には十分に備えておき、できるだけ長く太陽光発電を稼働できるようにしていきましょう。

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この記事の監修者

佐藤 稔(さとう みのる)

株式会社プレグリップエナジー 再エネ営業部

固定価格買取(FIT)制度開始以来、約10年にわたり太陽光発電所の開発・売買にたずさわり、1,000件以上の案件にかかわる。再エネ特措法をはじめ再エネ関連法令に精通しており、イレギュラーな案件での実績も豊富。発電所の買取では、お客さまごとのご要望に合わせた誠実な対応を心がけている。

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