太陽光発電に関するトラブル10選|よくある例や対処法をチェック!

太陽光発電に関するトラブル10選|よくある例や対処法をチェック!

太陽光発電を運用していると、さまざまなトラブルに遭遇します。これから太陽光発電を購入する方は、太陽光発電のトラブルとその対策を把握しておくことが大切です。トラブルにうまく対処できないと、多額の修理費用が発生したり、太陽光発電が稼働できない期間が長くなってしまいます。

当記事では、太陽光発電に関するトラブル10選と、トラブルに対する対処法を紹介していきます。これから太陽光発電を購入予定の方は、ぜひ参考にして役立ててください。

目次

太陽光発電のよくあるトラブル10選

早速、太陽光発電のよくあるトラブル10選について紹介していきます。トラブルを未然に防ぐ方法や対処法についても紹介していくので、あわせてご確認ください。

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1. 設備の破損・故障

まず挙げられるのが、設備の破損・故障トラブルです。太陽光パネルやパワーコンディショナーなどの設備が破損もしくは故障して、太陽光発電が正常に動かなくなるトラブルを指します。

設備の破損・故障の原因は主に以下の3つです。

  • 経年劣化
  • 自然災害などの外部被害
  • メンテナンスの不備

設備が破損・故障した際は、すぐに修理をしましょう。原因や故障した時期によっては、メーカー保証が適用されます。また、自然災害による被害に対処するには、保険に加入することをおすすめします。

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2. 発電量の低下

パネルの汚れや劣化、設備の故障などにより発電量が低下するトラブルです。発電量が低下すると、計画通りの売電収入を得られず、初期費用の回収が遅れてしまいます。

発電量が低下した場合は、メンテナンスや清掃を行うことが重要です。また、発電量の低下を未然に防ぐためにも、メンテナンスや清掃は定期的に行うようにしましょう。

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3. パワーコンディショナー等の発火

パワーコンディショナー等の設備は、過負荷や故障によって発熱し、最悪の場合発火することがあります。また、よくあるトラブルとして「ホットスポットの発火」があります。ホットスポットの発火とは、一部のセルが他のセルと比べて極端に高温になり、発熱することです。太陽光パネルの上に汚れが付着して影ができたり、外部からの衝撃で一部が破損すると、発生する可能性が高まります。

パワーコンディショナー等の発火トラブルが起きた際には、迅速に火消しの対応を行いましょう。対応が遅れてしまうと、近隣の住居などに燃え移り、さらに大きなトラブルとなります。

このようなトラブルを防ぐには、定期的なメンテナンスや清掃が欠かせません。

4. 雨漏り

太陽光パネルを屋根に取り付ける場合、施工業者のミスによって雨漏りが発生することがあります。施工業者によっては、雨漏りの補修費用が全額自己負担になる場合があり、注意が必要です。

対策としては、まずは信頼できる業者に依頼することが大切です。そして、業者と契約を結ぶ際には、保証内容に雨漏りに関する規定があるかを確認しましょう。

5. 光害

太陽光パネルが反射する光が、近隣住民に被害を与えてしまうトラブルです。光害によるトラブルは、パネルの配置や角度の調整で軽減できます。また、近隣住民と普段からコミュニケーションを取っておくと、問題が発生してもスムーズに解決できるでしょう。

良質な施工業者であれば、太陽光発電を設置する際に、光害を防げる配置や角度に設置してくれます。先ほどもお伝えした通り、信頼できる業者選びが重要です。

6. 騒音

パワーコンディショナーの稼働音などが周囲に騒音として影響を与えることがあります。対策としては、パワーコンディショナーの設置場所を工夫したり、パワーコンディショナーの周囲に防音材を設置するなどの方法があります。

騒音のトラブルに関しても、光害と同じように、近隣住民とのコミュニケーションがポイントです。

7. 台風

台風の強風や落雷により、太陽光発電設備が破損・故障するトラブルです。太陽光パネルが破損して、周辺地域に飛散した事例もあるので、台風トラブルには注意が必要です。

このようなトラブルを防ぐためには、定期メンテナンスによって太陽光発電の設備の強度や安全性を適宜確認しましょう。また、自然災害による破損・故障は、メーカー保証の対象外であることが一般的です。そのため、保険に加入しておき、もしもの事態に備えることをおすすめします。

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8. メンテナンス不備

メンテナンス不備により、さまざまなトラブルが発生します。たとえば、以下の通りです。

  • 発電効率の低下
  • 機器の故障
  • 寿命の短縮

メンテナンス不備によりトラブルが発生すると、計画通りの売電収入が得られず、故障によって想定外の費用が発生します。そうすると、太陽光発電投資が失敗する可能性もあるのです。

また、メンテナンスは2017年に義務化されました。メンテナンスを怠ると、FIT認定の取り消し処分を受ける可能性があります。これらの理由から、メンテナンスは定期的に実施することが大切です。

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9. 契約トラブル

悪質な業者と契約すると、保証内容が不明確であったり、契約内容が守られないなどのトラブルが生じることがあります。たとえば、契約書にメンテナンスの頻度を明記しておらず、メンテナンスが未実施になる事例などが挙げられます。

業者と契約する際は、契約内容をしっかりと理解し、疑問点を明確にすることが重要です。また、複数の業者に問い合わせし、業者のサービスや対応を比較しましょう。

太陽光発電の契約は、多額の費用が発生します。信頼できる業者を選び、安心して太陽光発電を運用してください。

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10. 補助金トラブル

太陽光発電設備を設置する際、国や地方自治体の補助金制度を利用できる場合があります。しかし、補助金の申請手続きにミスがあったり、補助金の対象となる設備を正しく設置できていないと、補助金が受けられないというトラブルが発生します。

補助金を利用する場合は、申請条件をしっかりと把握し、適切な申請手続きを行うことが重要です。

まとめ

当記事では、太陽光発電に関するトラブル10選と、トラブルを未然に防ぐ方法や対処法について紹介しました。太陽光発電に関するトラブルを起こさないためには、主に以下の2点が重要になります。

  • 定期的なメンテナンスや清掃
  • 信頼できる業者選び

プレグリップエナジーでは、太陽光発電の設置から管理、メンテナンスまで幅広く対応しています。また、太陽光発電に関するプロが多数在籍しているため、安心してご利用いただけます。業者選びにお困りの方は、ぜひプレグリップエナジーをご検討ください。

この記事の監修者

佐藤 稔(さとう みのる)

株式会社プレグリップエナジー 再エネ営業部

固定価格買取(FIT)制度開始以来、約10年にわたり太陽光発電所の開発・売買にたずさわり、1,000件以上の案件にかかわる。再エネ特措法をはじめ再エネ関連法令に精通しており、イレギュラーな案件での実績も豊富。発電所の買取では、お客さまごとのご要望に合わせた誠実な対応を心がけている。

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