太陽光発電は曇りの日でも発電できる?発電量や対策を解説

太陽光発電は曇りの日でも発電できる?発電量や対策を解説

「太陽光発電は、曇りの日でも発電できるの?」
「曇りの日の発電量を高めるにはどうすればいいの?」

これから太陽光発電を始める方の中には、このような疑問や不安があるのではないでしょうか?当記事では、太陽光発電に関して、曇りの日の発電量や曇りの日でも発電量を高める方法について解説していきます。

目次

太陽光発電は曇りの日でも発電できるか?

太陽光発電は、曇りの日でも発電可能です。曇りであっても、太陽光は地表に届きます。また、太陽光発電は直接的な太陽光だけでなく、散乱光(雲や大気から反射した光)も利用します。これらの理由から、曇りの日でも一定の発電ができるのです。

しかし、晴れの日と比較すると直接的な太陽光は減少するため、発電効率は低下します。

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曇天時の発電量に影響を及ぼす要因

曇天時の発電量に影響を及ぼす要因は、以下の3つです。

  • 太陽光
  • ソーラーパネル
  • 設置場所

それぞれの要因について解説していきます。

太陽光

太陽光発電は名前の通り、太陽光がエネルギー源です。太陽光が弱いと発電量も減少します。太陽光には、以下の2種類があります。

  • 直達光
  • 散乱光

直達光とは、太陽から直接受ける光です。散乱光とは、雲や大気から反射した光です。晴れの日は直達光が強くなり、発電量が増えます。一方で、曇りの日には直達光が届きにくくなるため、散乱光が増加します。

晴れの日は散乱光の割合が3〜4割であるのに対し、曇りの日は地表に届く太陽光の多くが散乱光となります。そのため、曇りの日は発電量が減少するのです。

ソーラーパネル

ソーラーパネルの品質や使用期間も、太陽光発電の発電量に影響します。品質の高いソーラーパネルの中には、曇天時でも比較的高い効率で発電できる設計ものもあります。曇天時の発電効率の低下を防ぐのであれば、品質の高いソーラーパネルを選ぶのがおすすめです。

また、ソーラーパネルを長年利用していると、経年劣化によって発電効率が低下します。具体的には、1年間で約0.5%〜1%ほど低下するといわれています。発電効率の低下を最小限にするためには、定期的なメンテナンスや清掃が重要です。

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設置場所

太陽光発電の設置場所も、発電量を大きく左右する要素です。曇りの多い場所に太陽光発電を設置すると、年間を通じて発電量が減少してしまいます。太陽光発電投資をする場合は、設置を検討している場所の日照量を事前に確認しておきましょう。

また、太陽光パネルの向きや角度によっても発電量は変化します。太陽光パネルを設置する際には、高い日照量を確保できる向きや角度に設置してもらうといいでしょう。

曇天時の発電量はどれくらい?

曇天時の発電量は、晴れの日と比べて減少します。具体的には、晴れの日の出力の10%〜35%ほどです。つまり、晴れの日に100kWの電力を発電するソーラーパネルは、曇天時に10〜35kWの電力を発電します。

しかし、これはあくまで一般的な値です。先ほど紹介したように、発電量はソーラーパネルの種類や使用期間、設置場所などによって変化します。曇天時の発電量は参考程度にし、次の章で紹介する発電量を高める方法を実践して、発電効率を高めるよう心がけることが大切です。

曇りの日でも発電量を高める方法

曇りの日でも発電量を高める方法は、以下の3つです。

  • メンテナンスを定期的に行う
  • 日照時間が長い地域に設置する
  • 発電効率の良い太陽光パネルを使用する

それぞれの方法について紹介していきます。

メンテナンスを定期的に行う

何よりも大切なのは、定期的なメンテナンスや清掃です。ソーラーパネルの表面にほこりや汚れが付着すると、太陽光がパネルに直接当たらなくなり、発電効率が低下します。メンテナンスを定期的に行うことで、太陽光発電の発電効率低下を最小限に留め、発電量を維持できます。

天候は自然によるものなので、コントロールできません。できる対策を実施して、発電効率を保ちましょう。

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日照時間が長い地域に設置する

日照時間が長い地域に設置するのも一つの方法です。日照時間が長い地域は、曇りの日が少ない可能性が高いです。そのため、このような地域にソーラーパネルを設置することで、全体としての発電量を増加させられます。

所有する土地に設置する場合は難しいですが、太陽光発電投資であれば、日照時間が長い地域に設置することをおすすめします。

発電効率の良い太陽光パネルを使用する

上述した通り、発電効率の良い太陽光パネルを購入することで、発電量を高められます。品質の高いソーラーパネルは、曇りの日でもより効率的に発電できるように設計されています。高効率のパネルを選択することで、発電量を最大化できるのです。

まとめ

当記事では、太陽光発電に関して、曇りの日の発電量や曇りの日でも発電量を高める方法について紹介しました。曇りの日の発電量は、晴れの日と比べて大きく減少します。発電量の減少を最小限に食い止めるためには、日照量が多い地域に設置したり、発電効率の良い太陽光パネルを使用するのがおすすめです。そして何よりも重要なのは、定期的なメンテナンスです。

これから太陽光発電投資を始める方は、ぜひ参考にしてください。

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この記事の監修者

佐藤 稔(さとう みのる)

株式会社プレグリップエナジー 再エネ営業部

固定価格買取(FIT)制度開始以来、約10年にわたり太陽光発電所の開発・売買にたずさわり、1,000件以上の案件にかかわる。再エネ特措法をはじめ再エネ関連法令に精通しており、イレギュラーな案件での実績も豊富。発電所の買取では、お客さまごとのご要望に合わせた誠実な対応を心がけている。

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