太陽光発電の危険性とは?注意すべきタイミングや軽減方法も解説

太陽光発電の危険性とは?注意すべきタイミングや軽減方法も解説

クリーンなエネルギーである太陽光発電ですが、利用時にはいくつかの注意が必要です。特に、有害物質や放電など、危険が伴うことには注意しなければなりません。

そこでこの記事では、太陽光発電の危険性について紹介していきます。また、危険性が高まるタイミングや危険性を軽減する方法について解説していきます。これから太陽光発電を導入する予定の方は、ぜひ参考にしてください。

目次

太陽光発電の危険性とは?

太陽光発電は他の発電方法と比べて安全性が高く、危険性が低い発電方法とされています。ただし、安全性は高いといっても、いくつかの点には注意する必要があります。ここでは太陽光発電に潜む5つの危険について紹介するので、覚えておきましょう。

太陽光パネルに含まれる有害物質

太陽光パネルには、鉛やカドミウム、セレンなどの有害物質が含まれていることがあります。自然災害によって破損したり、廃棄処理が適切に行われなかったりすると、これらの有害物質が漏れ出す恐れがあります。

破損した太陽光パネルからの放電

太陽光パネルが破損すると、内部の電気回路が露出して、ショートや放電を引き起こすことがあります。そのため、破損した際には太陽光パネルに不用意に触らず、業者に依頼することが大切です。

パワーコンディショナーの電磁波

パワーコンディショナーは、太陽光パネルからの直流電力を交流電力に変換する装置です。この過程で電磁波が発生しますが、低いレベルであるため、そこまで危険性は高くないでしょう。また、電磁波による人体への影響は証明されておらず、この理由からも危険性は高くないことがわかります。

自然災害による太陽光パネルの飛散

地震や台風などの自然災害が発生した際、太陽光パネルが飛散する危険性があります。太陽光パネルが飛散すると、周囲の人々や建物に危害を及ぼす可能性があるため、注意しなければなりません。

なるべく人通りが少なく、建物から離れた土地に設置する他、保険に加入するなどの対策が有効です。

太陽光パネルによる屋根の損傷

太陽光パネルを住居の屋根に設置する際、パネルの重量や設置時の穴あけなどが原因で、屋根の損傷や漏水の危険性が高まることがあります。耐久性に不安がある場合は、補強工事を実施したり、耐久可能な限度までの太陽光パネルを選択したりするとよいでしょう。

太陽光発電の危険性が高まるタイミング

太陽光発電は、特に以下のタイミングで危険性が高まります。

  • 自然災害時
  • 太陽光発電の寿命が近いとき
  • 太陽光発電を廃棄するとき

それぞれ具体的に説明していきます。

自然災害時

自然災害時には、太陽光発電の危険性が高まります。例えば、台風による強風で太陽光パネルが飛散したり、地震によって太陽光パネルが故障して放電したりするなどです。自然災害時にはあらゆるリスクが想定されるため、特に注意する必要があるでしょう。

太陽光発電の寿命が近いとき

太陽光発電の寿命が近づくと、設備は故障しやすくなり、さまざまな危険性が高まります。太陽光発電の法定耐用年数は20年であり、実質の寿命はもう少し長いとされています。そのため、太陽光発電を導入して20年ほど経ったら一層注意して扱うようにしましょう。

太陽光発電を廃棄するとき

太陽光発電の廃棄処理が適切に行われないと、有害物質が放出される恐れがあり危険です。太陽光発電の廃棄には費用がかかり、その費用が捻出できず不法投棄される事象も増えています。

不法投棄が問題となり、2022年7月から、太陽光発電設備の廃棄費⽤積⽴制度が始まりました。この制度によって廃棄費用を積立できれば、スムーズに廃棄できるため安心でしょう。

太陽光発電の危険性を軽減する方法

太陽光発電の危険性を軽減するには、次の対策が効果的です。

  • 太陽光発電に関する知識を身につける
  • メンテナンスを怠らない
  • 信頼性の高い業者に依頼する

太陽光発電に関する知識を身につける

太陽光発電の危険性を軽減するには、太陽光発電に関する知識を身につけることが大切です。例えば、太陽光パネルに有害物質が含まれていることや、太陽光パネルが故障した際の対応方法を知らないと、危険性を高める恐れがあります。

そのため、太陽光発電の導入時や導入後に疑問が出てきたときには、太陽光パネルの取扱説明書やインターネット、業者などを駆使して調べることが肝心です。

メンテナンスを怠らない

メンテナンスを怠らずに実施することも、太陽光発電の危険性を軽減するのに効果的です。メンテナンスによって設備の故障や破損に気づければ、放電などのリスクを軽減できます。また、危険性を軽減するだけでなく、太陽光発電を長く稼働させることにもつながります。

信頼性の高い業者に依頼する

信頼性の高い業者に依頼することも欠かせません。仮に悪徳業者に依頼してしまい、太陽光発電の設置が甘いと、稼働と同時に破損する可能性もあるでしょう。また、何か問題が発生したときには業者に依頼することが多いため、太陽光発電に関する豊富な知識を持っており、丁寧に対応してくれる業者を選ぶことが大切になります。

業者を選定する際には、実績や口コミを確認すること、複数の業者に見積もりを依頼することなどがポイントです。

太陽光発電の危険性は高くない

ここまで太陽光発電の危険性について解説しました。太陽光発電には、自然災害による破損の危険性や、有害物質が含まれている危険性など、いくつか気をつけなければならないことがあります。

ただし、他の発電方法と比べると、そこまで危険性は高くないとされています。そのため、あらゆる危険性に警戒しつつも、安全安心に利用できるものととして認識して問題ないでしょう。

この記事を参考にして、太陽光発電をより安全安心に利用していきましょう。

この記事の監修者

佐藤 稔(さとう みのる)

株式会社プレグリップエナジー 再エネ営業部

固定価格買取(FIT)制度開始以来、約10年にわたり太陽光発電所の開発・売買にたずさわり、1,000件以上の案件にかかわる。再エネ特措法をはじめ再エネ関連法令に精通しており、イレギュラーな案件での実績も豊富。発電所の買取では、お客さまごとのご要望に合わせた誠実な対応を心がけている。

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