太陽光発電の環境問題|6つのデメリットと解決策を紹介

太陽光発電の環境問題|6つのデメリットと解決策を紹介

太陽光発電はCO2を排出せず地球環境にいいというイメージがある一方、太陽光パネルの廃棄物や森林伐採が問題になっていることを耳にしたこともあるのではないでしょうか?

太陽光発電にはメリットがある反面、デメリットもあります。当記事では、太陽光発電のメリット・デメリットや、デメリットに対する解決策について紹介していきます。

目次

太陽光発電が抱える6つの環境問題

太陽光発電は、他の再生可能エネルギーの中でも、環境への影響が比較的小さいといわれています。しかしながら、以下のような環境問題が指摘されています。太陽光発電について深く知るために、太陽光発電が環境に与える影響についても理解しておきましょう。

1. 太陽光パネルの製造によるCO2排出

太陽光パネルを製造する過程で、CO2を排出することは事実です。しかしながら、太陽光パネルの製造過程で発生したCO2は、太陽光発電が1〜3年稼働することで回収できるといわれています。そのため、製造によるCO2排出はわずかといえるでしょう。

2. 太陽光パネルの廃棄物処理

産業用太陽光発電の場合、太陽光パネルの廃棄には1kWあたり約2万円のコストがかかります。コストの捻出ができないなどの理由で、太陽光パネルをそのまま放置したり、不法投棄するという問題も生じているのです。

この問題を解決するために、国は10kW以上の太陽光発電所の所有者に対して廃棄費用の積み立てを義務化しました。

3. 設備設置のための森林伐採

大規模な産業用太陽光発電(メガソーラーシステム)を設置するためには、広大な土地が必要です。メガソーラーの設置を優先して森林を伐採し、近隣住民とのトラブルが発生してしまった事例も少なくありません。

メガソーラーを設置する際には、環境への影響が少ない土地を選び、場合によっては近隣住民への説明会などを行うことも必要でしょう。

4. 地滑りや土砂崩れなどのリスク

太陽光発電を設置したことで、地すべりや土砂崩れが発生してしまった事例もあります。太陽光発電は、安全性が高い土地に設置をしなければなりません。しかし、悪徳業者が安全性が低い安い土地を購入し、太陽光発電を設置するケースも少なくないのが現状です。

信頼できる業者選びを行い、地すべりや土砂崩れのリスクがない土地の太陽光発電を購入するようにしましょう。

5. 生態系破壊のリスク

太陽光発電システムの設置により、野生動物の生息地や移動路が妨げられてしまい、生態系を破壊してしまうリスクも想定されます。また、メンテナンスをする上で化学物質を使用し、野生動物に危害を与えてしまうケースもあるでしょう。

先ほどの事例と同様に、信頼できる業者を選び、できるだけ環境負担の少ない土地を選ぶことをおすすめします。

6. 騒音・反射光など近隣とのトラブル

太陽光発電の騒音や反射光などによって、近隣住民とトラブルになるケースも少なくありません。反射光トラブルは、太陽光パネルを北向きに設置したり、周囲に住宅がある土地に太陽光発電を設置をした場合に発生することがあります。

近隣住民とは普段からコミュニケーションを取っておき、太陽光発電を設置する際には事前に伝えておくと安心です。また太陽光パネルの向きは、業者とも相談して決めるようにしましょう。

太陽光発電のメリット

一方で、太陽光発電には様々なメリットもあります。メリットの方が耳にすることも多いかもしれませんが、ここでは3つ紹介していきます。

太陽光発電自体はCO2を排出しない

太陽光発電は太陽光パネルの製造過程ではCO2を排出しますが、発電をする過程ではCO2を排出しません。CO2を排出しないクリーンなエネルギーであり、他の発電方法と比較しても環境負担が少ないです。

国際社会は温室効果ガス排出量実質ゼロを目指しており、日本でも太陽光発電の導入促進に力を入れています。

原発に依存しない社会を目指せる

日本はエネルギー自給率が低く、東日本大地震以前は原発に依存をしている状況でした。原発はCO2を排出しなかったり、発電コストが安定しているというメリットがありますが、放射能という大きな問題があります。

原発に取って代わるのは再生可能エネルギーであり、再生可能エネルギーの中でも太陽光発電がもっとも注目されています。

災害時の非常用電源として活用できる

太陽光発電で発電した電力は、非常用電源として活用することができます。蓄電池を使用すれば、夜間にも電気を使用することが可能です。また、停電の際も電気を使用することができます。

太陽光発電の環境問題を解決する取り組み

太陽光発電の環境を解決するために、様々な取り組みが行われています。ここでは具体的に3つ紹介していきます。

ソーラーシェアリング

ソーラーシェアリングとは、農地に太陽光発電を設置し、農業と太陽光発電を同時に行う取り組みです。「営農型太陽光発電システム」とも呼ばれます。

ソーラーシェアリングは、エネルギーと農業の両方のニーズを満たすことができ、農地をより効率的に活用することができる取り組みです。太陽光発電によって発電した電気は、売電もしくは自家利用することができます。自家利用することで、ビニールハウスの暖房コスト削減につながったり、経費削減のため使用を控えていた空調設備を稼働させて従業員の労働環境改善につながった事例などがあります。

耕作放棄地の活用

耕作放棄地に太陽光発電を設置することで、土地を有効活用することができます。また、耕作放棄地周辺の環境悪化や害虫などの問題を解決することができる取り組みとしても注目されているのです。

耕作放棄地を太陽光発電用の土地として活用するためには、農地転用の手続きが必要になります。農地転用はどの土地でもできるわけではないので、注意しましょう。

廃棄費用の積み立て義務化

上述したように、太陽光パネルの廃棄物処理が問題になっています。NEDOによると、日本では2035〜2037年頃に排出量のピークを迎えるといわれており、排出量は年間約17〜28トン程度となる見込みです。

この問題を解決するために、2022年7月から産業用太陽光発電の設備が使用済みになった際の廃棄費用を積み立てることが義務化されました。この制度により、太陽光パネルの廃棄問題は解決に向かっていくと考えられています。

太陽光パネルのリサイクル

太陽光パネルを廃棄するのではなく、リサイクルをする動きも広がっています。JPEA(太陽光発電協会)では、リサイクルが可能な全国の産業廃棄物中間処理業者35社の一覧が公表されています。また、ここ数年で国や都道府県によるリサイクルの補助金制度の導入も進んでいます。

まとめ

当記事では、太陽光発電が環境問題に対して与える6つの影響と解決策について解説しました。太陽光発電はCO2を排出しないクリーンなエネルギーであり、原発に依存しない社会を目指す上で重要なエネルギーであることは間違いありません。

しかし、悪徳業者が安全性の低い土地に太陽光発電を設置したり、森林を伐採するなどの問題も生じています。太陽光発電を購入する側がリテラシーを持ち、太陽光発電を地球環境をよくするものとして活用できる世の中を目指していきましょう。

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