日本のバイオマス発電の発電量
化石燃料を利用した発電では、環境汚染問題視されています。
植物由来の廃材などを資源としたバイオマス発電は、環境保全に繋がるとして注目されています。
日本でも徐々に普及が進んできていますが、まだ化石燃料を使用するような発電方法よりは少ないのが現状です。
日本でのバイオマス発電による発電量は、日本の総電力からみると約1%~1.6%しかありません。
また、バイオマス発電を行う発電所は、その他の発電所と比較すると小規模の施設が多いため発電量も少ないのです。
日本にあるバイオマス発電所の大半は約100kwの小規模なものであり、比較的大きな施設でも約1000kw~2000kwの発電所しかありません。
世界から見たバイオマス発電
環境優しいバイオマス発電は、日本では総電力の約1%しかありません。
世界で見てみても約2%となっています。
少ないように感じますが、2005年より2倍以上となっているのです。
さらに、世界ではバイオマス発電を含む、再生可能エネルギーを利用した発電は総発電量の約24%を占めています。
このバイオマス発電は、環境への負担をかけない発電方法として知られているだけでなく、バイオマス発電によってえられるエネルギーの発電量の拡大も、今後のエネルギー問題に関して大きな役割を果たすと見られています。
資源面では特に、資源の有効活用が可能であることと、co2排出量が0という大きな特徴があります。
その理由としてはバイオマス発電に利用される燃料は、植物が光合成を行う際に取り込んだ分の二酸化炭素しか放出しないという点にあります。
トータルとしての大気中の二酸化炭素量は増加しないということになるからです。
しかしながら、一方でバイオ燃料を作るために森林の開拓が行われてしまうということもあり得ますので、そうした点とも向き合いながら資源を上手に活用していくことが必要とされています。
再生可能エネルギーの一種として注目されている、燃料資源とするこの発電方法は、必要性が注目されている発電方法となっており、設備投資も積極的に行えるようになってきています。