「サラリーマンでも太陽光発電投資を始められる?」
「サラリーマンが太陽光発電で収入を得た場合、どうやって節税すればいいの?」
これから太陽光発電投資を始めることを検討している方の中には、このような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?
当記事では、サラリーマンが太陽光発電で節税できるかどうかや具体的な節税方法、太陽光発電投資のメリットについて解説していきます。興味のある方は、ぜひご一読ください。
太陽光発電投資とは
そもそも太陽光発電投資とは、太陽光発電を購入し、その売電収入をリターンとして受け取る投資です。売電収入は、FIT制度により買取価格が保証されています。FIT制度とは、一定期間一定価格での買い取りを国が保証する制度です。太陽光発電投資の対象となる産業用太陽光発電であれば、その期間は20年間と定められています。
太陽光発電投資のメリットは、このFIT制度によって、売電収入をある程度予測できる点です。株や不動産投資であれば、市場の状況に左右されて、収益が大きく変化する恐れがあります。しかし、太陽光発電投資であれば、故障しない限り予測通りの収益が得られるのです。
また、利回りは平均して10%前後といわれており、他の投資と比べて高いです。太陽光発電は、このリスクの低さと利回りの高さによって大きな注目を集めています。
サラリーマンが太陽光発電で節税できるのは?
サラリーマンが節税する=確定申告をする必要があるということになります。
サラリーマンが確定申告する必要があるのは、事業所得が年間で38万円を超えた場合です。10kW以上の太陽光発電を所有して売電収入を得ている場合、それは事業とみなされ、所得は事業所得に区分されます。ただし、38万円以下であれば基礎控除と相殺されるため、確定申告は必要ありません。
いわゆる太陽光発電投資は、10kW以上の産業用太陽光発電を購入するのが一般的です。そのため、確定申告が必要になり、節税対策を取れます。
一方で、10kW未満の家庭用産業用太陽光発電を所有する場合、売電による収益は雑所得に区分されます。雑所得であれば、収益が20万円を超えなければ、確定申告の必要はありません。10kW未満の太陽光発電で、年間の売電収入が20万円を超えるケースは少ないため、確定申告は不要であることが多いです。
▼関連記事
太陽光発電を活用した節税とは|法人・個人事業主向けに方法や計算方法を紹介
サラリーマンが太陽光発電で節税する方法
サラリーマンが太陽光発電で節税する方法は、以下の2つです。
- 青色申告を利用する
- 減価償却費を計上する
それぞれの方法について解説していきます。
青色申告を利用する
青色申告とは、確定申告の方法の一つです。青色申告を利用することで、所得金額から65万円が控除されます。太陽光発電を運用する上で発生する経費は、初期費用やメンテナンス費用を除いてあまり多くないため、65万円の控除は非常に大きなメリットです。
青色申告を利用するためには、事前に税務署に申請書を提出する必要があります。忘れずに提出するようにしましょう。
▼関連記事
太陽光発電で確定申告が必要なケース|所得区分や経費について解説
減価償却費として計上する
太陽光発電は、導入費用を初年度にすべてを経費計上することができません。「資産」という扱いになるため、「減価償却費」として毎年計上する必要があるのです。
太陽光発電の耐用年数は17年と定められており、その期間は一定の額もしくは割合で経費計上します。毎年大きな金額を経費として計上できるため、欠かせない節税対策です。
耐用年数や減価償却については、以下の記事で詳しく解説しています。
太陽光発電設備の耐用年数|太陽光パネルとパワーコンディショナーの寿命を解説
サラリーマンが太陽光発電投資を始めるメリット
サラリーマンが太陽光発電で投資を始めるメリットは、以下の3点です。
- 安定した副業収入が得られる
- 融資を受けやすい
- 業者に管理を依頼すれば手間がかからない
それぞれのメリットについて解説します。
1. 安定した副業収入が得られる
サラリーマンが太陽光発電投資をすることで、安定した副業収入を得られます。上述した通り、FIT制度によって売電価格が固定されているからです。
サラリーマンとして収入を増やそうとすると、昇進しなければなりません。上が詰まっていて昇進がなかなか難しかったり、上司との関係がよくなかったりして、昇進が難しいこともあると思います。そこで、太陽光発電投資を始めることで、手軽に副業収入を得られるのです。
太陽光発電の規模によって得られる収入は異なりますが、一定の収入が得られるのは大きなメリットです。
2. 融資を受けやすい
実は、サラリーマンは融資を受けやすいです。会社員として一定の収入があることは、信頼性につながるからです。ソーラーローンなどの融資を受けることで、初期費用の用意がなくても太陽光発電投資を始められます。
太陽光発電投資を始める際、一番の障壁となるのが初期費用の高さです。しかし、ソーラーローンを活用すれば、初期費用0円で太陽光発電投資を始めることも可能です。この融資の受けやすさも、サラリーマンが太陽光発電投資を始める際のメリットとなります。
▼関連記事
太陽光発電で融資を受けるメリット|金融機関や注意点、選び方も紹介
3. 業者に管理を依頼すれば手間がかからない
土地付き太陽光発電を購入すれば、業者が管理を代行してくれます。太陽光発電は管理が大変といわれていますが、業者に依頼すれば、メンテナンスのスケジュールを管理したり業者に依頼したりする手間がかかりません。
サラリーマンが太陽光発電投資を始める上での注意点
サラリーマンが太陽光発電投資を始める際には、以下の点に注意してください。
- 副業が認められているか確認する
- 予測通りの売電収入が得られないリスクがある
- メンテナンスや修理に費用がかかる
それぞれの注意点について紹介していきます。
1. 副業が認められているか確認する
太陽光発電投資で得た収益は事業所得に該当するため、副業として扱われます。そのため、勤めている会社が副業を禁止している場合は、太陽光発電投資を行えません。また、副業が禁止されていなくても、太陽光発電の運用に関する規定がある場合があります。
そのため、サラリーマンが太陽光発電投資を始める際には、勤めている会社の就業規則をしっかりと確認することが大切です。ただし、家庭用太陽光発電であれば、副業とはみなされません。
2. 予測通りの売電収入が得られないリスクがある
太陽光発電が自然災害や経年劣化によって稼働しないと、予測通りの売電収入が得られないリスクがあります。そうすると、投資した金額を回収できず、元本割れしてしまう恐れもあるでしょう。
太陽光発電を予測通り稼働させるためには、定期的なメンテナンスが重要です。また、自然災害による故障によって売電収入が得られない事態を防ぐためには、保険に加入しておくことをおすすめします。
3. メンテナンスや修理に費用がかかる
太陽光発電は、初期費用だけでなく、メンテナンスや修理費用がかかります。メンテナンスは家庭用であれば4年に1回程度、産業用であれば毎年行った方が良いとされており、修理は故障するたびに必要です。メンテナンス費用は、家庭用であれば1回あたり約1〜2万円が相場であり、産業用であれば10~20万円前後かかることもあります。
ただし、これらは必要経費です。メンテナンスは法律によって義務化されており、怠ってしまうと設備の故障を招く恐れがあります。メンテナンスにかかる費用は事前に把握しておき、急な出費として焦ることがないようにしましょう。
▼関連記事
太陽光発電投資の7つのリスク|後悔しないための対処方法を解説
まとめ
当記事では、サラリーマンが太陽光発電投資をする上での節税対策や太陽光発電投資を始めるメリット、注意点などを解説しました。10kW以上の産業用太陽光発電で売電収入を得ている場合は、確定申告が必要になり節税対策が取れます。
具体的な節税対策としては、青色申告を利用することと、減価償却費を計上することです。確定申告を初めて行う場合は、しっかりと調べて行うようにしましょう。また、サラリーマンが太陽光発電投資を始めるメリットは多々あります。プレグリップエナジーでは、土地付き太陽光発電を多数取り扱っています。興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。