バイオマス産業都市とは
バイオマス発電に興味がある人も多いのではないでしょうか。
これからバイオマス発電を始めようと考えている人は、バイオマス産業都市について知っておきましょう。
バイオマス産業都市とは、地域に存在している木質や食品廃棄物、下水汚泥、家畜排泄物などのバイオマスを原料に収集、運搬、製造、利用までの経済性が確保された一環システムを構築し、地域のバイオマスを活用した産業創出をすることです。
また、地域循環のエネルギーの強化によって、地域の特色を活かしたバイオマス産業を軸とした環境に優しく災害に強いまちづくりを目指す地域のことを言います。
バイオマス産業都市は平成25年から内閣府、総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省の7府省が共同で選定して取り組みを推進しているのです。
バイオマス発電を検討している人は、バイオマス産業都市を選んでみても良いかもしれません。
バイオマス産業都市に認定されると
バイオマス産業都市と似ているバイオマスタウンは、バイオマスの活用に重点をおいた市町村を基本単位とする取り組みで、バイオマスタウンをさらに発展させたものがバイオマス産業都市となります。
バイオマス産業都市の選定については、7府省が共同でバイオマス産業都市構想の提案の募集を約1ヶ月間行い、地方農政局や事務局で整理します。
そのあとは、バイオマス産業都市選定委員会がヒアリングや審査を行って、選定推薦案を決定するのです。
選定結果が公表され、選定された都市は認定証が交付されます。
バイオマス産業都市の選定には、先導性や実現可能性、地域波及効果、実施体制の4つのポイントを総合的に評価して決定されますが、バイオマス発電を活用した事業化プロジェクトを企画立案し、その実行を通じて地域の産業や雇用の創出、再生可能エネルギーの強化など幅広い地域波及効果を生み出していくかが最大のポイントです。
事業化プロジェクトとはバイオマス産業都市構想の期間内に具体化する取り組みのことを言います。
バイオマス産業都市に選定されるメリットは、関係府省の施策の活用や様々な制度、規制面での相談、助言などを含めた支援をしてくれることです。
バイオマス産業都市が再生可能エネルギーの強化を図り、雇用創出や活性化につなげてくれることが期待されます。